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2014年9月4日木曜日

テクニクス、復活なるか?

現在は、Panasonic ブランドの松下電器産業だが、かって National と高級音響機器専用ブランド Technics の二つを持っていた。
この "Technics" は1960年台半ば、高級スピーカーや、それに続いたプレーヤー、アンプなどに用いられ、プロやオーディオマニアから注目されて急成長した。

しかし、デジタルオーディオの時代になり、iPhoneや iPod touch、タブレットなど小型のミュージック・プレーヤーでさえ、高品位のサウンドが容易に得られるようになり、衰退の一途だった。

Technics SL-1200MK2


2008年に発売したDJ用ターンテーブル「SL-1200MK2」は、その高品質のクオリティーからヒット商品になったが、これも、時流に乗れず数年で生産終了となり、この時点で "Technics" は消滅した。

リバイバルの切っ掛けは、「ハイレゾ」と呼ばれる超高音質のダウンロードビジネスだ。これまでのCDの3倍超の情報量がある新規格「ハイレゾリューション音源」の登場である。
音質にこだわるオーディオマニアが、対応機器を買う動きも広がりをみせ、 "Technics" が復活する原動力になったようだ。

先ずは、ヨーロッパ諸国から導入が始まり、年内にも日本でビジネス展開が始まるようだ。
恐らく五万、十万では手が出ない製品になるのだろうが、往時を知るオーディオ好きからすればテクニクスのリバイバルは歓待に違いない。


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「SL-10」はLPレコードジャケットサイズのレコードプレーヤーだった

余談だが、アナログオーディオの時代を先駆したパイオニアだが、かっての勢いは全く無い。
オーディオ機器などをつくるAV事業子会社「パイオニアホームエレクトロニクス」のすべての株式を、オンキヨーに売ることで基本合意した。
「パイオニア」のブランドは残すというが、今となっては、価格が安い新興国との競争やスマホやタブレットに押され、後手後手、開拓者の名にそぐわないのでは無かろうか?

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