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2013年4月8日月曜日

パンスターズ彗星、お台場から観えた。

パンスターズ彗星が近日点を通過してから、
まもなく一ヶ月になる昨日、お台場へ、また出掛けた。


昨年も同時期に発生した爆弾低気圧が去った後で、まだまだ風は強いものの空は澄み渡り上空は青空で、彗星を観るには正に打って付けのチャンスだと思われた。

これまでも、幾度となく自宅周辺を含め、日暮れの時刻にアチコチで空を見上げたが、毎度毎度、天候に翻弄された。

しかし、今回は条件が揃っていて、ただ一つ、懸念されたのが、日没後の北西の空の様子だった。
お台場での自分の立ち位置は前々から決めてあった。アクアシティーの屋上で、目の下は海、対岸までは一キロくらいあり障害になる物は無い。

その位置から、19時前後、彗星の方角は300度から330度の間、仰角は約10度と推定し、地図に線引きしてみた。それによると、アクアシティーからは、レインボウブリッジの橋脚の左側上空と、以前の漠然とした北西方向より、かなり精度?を上げた積もりだった。

18時頃に現地へ到着。太陽は対岸の高層ビルの向こうへ沈む寸前で、丹沢山系の稜線が茜空に薄墨色に見えていた。
次第に、茜色が紺色に変わり、まず最初に木星がクッキリ見え始め、その左にオリオン座が見える頃になると、次々に星々が確認できるようになった。しかし、注目している方向には、星すら見えない。

ひたすら、視野8度(6x30)の双眼鏡で、水平方向から一つ上に向けて、15度位までの夜空を右に左に観ていたが何の変化も無し。まだまだ強い風も吹き、その方向にもユックリと黒い雲が移動していて、気が気では無かった。

双眼鏡を長時間持ち続けるには辛く、暫く目視したり覗いたりしていたが、19時を過ぎた頃に、視野に淡く光る星が入った。直ぐに目視したが、全くそれらしきモノは見えない。
再度、双眼鏡を向けると、やや黄色っぽくボヤッとしていた。慌ててデジカメをその方向に向け、液晶画面では確認できないまま、レインボウブリッジをガイドに、ブラインドで撮った。

帰宅後、マックで画像処理をしたところ、画像の左上に小さな光点として記録されていた。
予想していた方角と仰角、そして時刻(19:06)から、パンスターズ彗星に違いないと判断した。しかし、彗星のコア(核)は何とか観えたものの、6倍(明るさ25)の双眼鏡では、ダストテイル(尾)は確認できなかった。もっとも、都心では、何十年も前から天の川など、どこにあるのか?その存在も分からない位の空だから、見えなくて当然かもしれない。

この方向の延長線上には、六本木(6km)、その向こうに新宿(12km)があり、光害も予想された。また、強風のためか?しばしば、雲が視界を遮ったりもしたが、空が澄んでいたのが幸いしたらしい。
これで、約一ヶ月間、気に掛けていたパンスターズ彗星騒動?にも終止符が打てそうだ。

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