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2011年6月25日土曜日

Logitec、名は残したが実を取られる?

知らない間に Logitec(ロジテック)ブランドのハードディスクが秋葉原の PCショップなどで見掛けなくなっていました。パソコンユーザーなら、外付けHDDや MOドライブ、CD/DVDドライブなどでは、お馴染みだったはずです。

私が初めて買ったハードディスクが、この "Logitec" でした。
1991年頃、主として使っていたのが Appleの Macintosh IIfx 。この Macに内蔵していた HDDは 80MB。OSが System 6 (漢字talk6) の時代では、十分過ぎると言われていました。

しかし、Adobe Photoshopや Illustratorなどのデータが積もり積もって、遂にパンク寸前にまでなり、外付けHDDを増設することになりました。

アキバの PCショップで、アレコレと品定めをしていましたが、大半が Windows専用で Macにも使えるモノはごく限られていました。

そんな時に巡り会えた?のが "Logitec" の Mac専用HDD "Manhattan" でした。
"500MB" でしたが、内蔵の "80MB" からすれば大幅アップで、これで当分は凌げると思いました。これが、ロジテックとの付き合いの始まりで、2000年代の後半、"Western Digital" に乗り換えるまで続きました。

それが、最近、ひょんな事からロジテックのその後を知りました。
現在、ロジテックはエレコムグループの子会社になっています。
しかし、エレコムは既に "LaCie" のHDDを扱っている為  "Logitec" は扱えません。それで、外付けHDDなどストレージ製品に関しては、ロジテックINAソリューションズという、長野県伊那市にある、ロジテックの100%子会社に製造を任せ、製品のWeb直販に出たようです。

2000年代になってから、ほとんどの同業他社が、生産拠点の多くを中国など海外にシフトしている状況にも関わらず、ロジテックは、いわゆる国内生産に拘ったが為?に、結果的には、事業の再編成を余儀なくされたのではないかと推測されます。

また、酷似した "Logitech" をブランドとする、スイス "Logitech"社に、日本では "Logicool"(ロジクール)を使わせ、創業時からの "Logitec" ブランドを堅持したことが、その後のビジネスで裏目に出ました。

エレコム傘下のロジテックのストレージ製品は、
国内では店頭販売を封じられ、かつ、ブランド戦略では海外進出を阻止され、なかなか打つ手が無く、正に、名こそ残したものの、実を取られてしまった格好です。

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