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2010年6月11日金曜日

似て非なるモノ、SE/30とColor Classic

左が Macintosh Color Classic、右が Macintosh SE/30。いずれも我がお宝(ガラクタ)コレクションですが、増え続ける退役マックに保管スペースも無くなり、これらは近々リサイクル処分になります。

この二台、どちらもブラウン管一体型ですが、似て非なるモノです。

SE/30 は、1989年1月に登場、初代マックの伝統を色濃く引き継いだ 9インチモノクロモニター内蔵の一体型です。

漢字talk6がインストールされ、CPUはモトローラの 32bit, 68030(16MHz)、メモリーはオンボードは無く、最大で32MB(4MB x 8)で、HDDや FDDの有無などの組み合わせで 35万円から 50万円位していました。

因みに、同じ年の11月、NECの初代ノートパソコン PC-9801N(CPUは 8bit/V30/10MHz)が 24万8千円で発売されました。この当時、640kBで四苦八苦していた PC-98にはスペック的には完全に水を開けていて、そこそこのタスクは問題なく処理できていました。

この SE/30から Classic → Classic II を経て Color Classic へ代替わりしました。

SE/30から四年後(1993年)に登場したこの Color Classic は、10インチカラーモニター内蔵の一体型で "カラクラ" の愛称でも呼ばれたモデルです。

価格は、23万8千円、 SE/30のことを思えば破格の安さ?と思いました。

しかし、Classicとは言っても、Classicの血を受け継がず、中身は LC II と同様、内部の構造も従来の Classicシリーズとは全く異なっていました。

伝統ある Classicの外観を大幅に変更した理由は、大型化したカラーモニターを傾斜角度をそのままに内蔵する為、本体下部に足を設けて本体そのものを傾けています。

漢字talk7がインストールされた Color Classicは、従来からの Classicユーザーを満足させる製品と言うよりは、初心者向けのエントリーモデルとして商品化されたように思います。

CPUは、SE/30と同じモトローラの 68030(16MHz)、メモリーはオンボードに 4MB、最大で 10MB(4MB x 2)で、HDD(80MB)、FDD(1基)を標準装備していました。

後で、4MBのメモリーを 2枚追加しても、オンボードの 4MBとの合計で 10MB分しか管理しないと言う貧弱さ?で、メモリーを食うアプリを複数立ち上げることは出来ませんでした。

ただ、1993年の頃はまだまだ PC-98の 16色カラーに飼い慣らされていた頃?で、Color Classicの 256色の鮮やかさには、正にカルチャーショック、ただただ目を見張るばかりでした。なかでも一緒に買ったお絵かきソフト Kid Pixのカラフルな画面はコドモならずとも暫し遊べました。

しかし、所詮はエントリーモデルでしたので、処理スピードの鈍さ、メモリー不足、拡張性に乏しく、直ぐにお飾り的な存在になりました。

どちらも、ふた昔も前のモデルで、管理の手間ヒマを考えると、そろそろリサイクル処分が適当と考えるようになりました。実体が無くなっても、その名はマッキントッシュの歴史の中で、後世まで語り継がれるものと思います。

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