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2009年9月5日土曜日

FMも聴ける昭和三十年代の真空管式ラジオが何と19,000円

先日、秋葉原の家電や生活雑貨の中古品を扱う販売店の棚に懐かしいモノを見付けました。
トリオ(現ケンウッド)の真空管式ラジオ "AF-252"、当時の私には高嶺の花でした。

昭和三十年代後半のラジオで、FM/AM/SW の三バンドの受信が可能でした。この頃のラジオは、AM/SW の二バンドが一般的で、FM放送が本放送になるよりズーッと前のモノだけに、FMは目新しいものでした。

当時のSW(短波}では、日本短波放送(NSB)による中央競馬の実況中継や株式市況、医学講座、続いて日本初の連日のプロ野球ナイトゲームの中継放送が行われたりして、AMとは違い、全国どこでも同時に同じ番組が聴けることでリスナーが急増しました。

FM放送は、短波放送より三年ほど遅れて放送を開始しました。FMと言う高忠実度の音質であることから音楽ファンにリスナーが多く、これもまたAMとは異なるファンを得ました。

このラジオが発売された頃の日本では、FMは実験放送の時代でしたが、リスナーの増加に、多くの家電メーカーもFM付きラジオを発売しました。

トリオの "AF-252" は当時 9,900円位だったと思いますが、大卒の初任給が 18,000円位でしたから非常に高価なモノでした。FM無しのラジオでも 5,000円位して、当時のラジオは写真機と並び、その家の財産の一部とも言える存在でした。
しかし、それから半世紀が過ぎ、大画面の薄型テレビをコアとした今のAV時代に、ラジオの居場所は無くなってしまいました。因みに、オーバーホール済みのこのラジオですが、何と 19,000円の値札が付いていました。



コメント(アーカイブ)

はじめまして。ピータンです。
私も中学生の頃、短波放送をよく聴いていました。

http://pub.ne.jp/pitang/?entry_id=246320

最近、ラジオを見直しまして、小さなSONYのAM/FMだけのトランジスタラジオ(モータースポーツ観戦用だったやつ)で、NHKのラジオ(AM)や810kHzをよく聴いています。出社前の身支度の時間とかにラジオを聴くのは楽しいですね。
Posted by  ピータン at 2009.9.12 11:05:20
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短波放送の聴取いわゆるBCLですが、私も学生時代から興味があり、最終的にはアマチュア無線にのめり込みました。
1970年代は赴任地だった欧州の小国で、ナショナル製のBCLラジオ "World Boy" で毎晩BCLをやってました。
内地では弱々しく聞こえる短波放送もSメータが振り切れるほど良好に受信できて、今となっては懐かしい日々を過ごしました。
"AFN" は "FEN" から続く半世紀以上のリスナーですが、今もMacに接続したFM/AMラジオチューナー "Radio Shark" が一日中 810kHz を復調しています。

"Radio Shark"
http://pub.ne.jp/bluemac/?navi_id=29984
Posted by  BlueMac at 2009.9.12 11:59:31
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