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2008年7月6日日曜日

東日本では最大級と言われる大梵鐘がある増上寺では

用事があり外出の帰り道、東京タワーに近い、芝の増上寺の前で午後五時になろうとしていました。この増上寺の境内には鐘楼があり東日本では最大級と言われる大梵鐘が吊られています。

毎日撞かれていますが、丁度、暮れ六つの時刻でした。三門を入ると右手に鐘楼があります。
五時ピッタリに寺の男が体ごと後ろへ仰け反る様にして引き綱を強く引き、思い切り撞木を前へ突き出しました。

東日本では最大級と言われる大梵鐘

大梵鐘であり、近くでは全身に響くほどの轟音に圧倒されます。
唸りを伴う余韻が暫く続き、その静まりを待ってか?また、同じ動作の繰り返し、六つが鳴り終わると鐘楼の周りに居合わせた人々がほっと一息付く思いで本殿の方へ歩き始めました。

改修工事中の大殿と七夕の飾り付け

鐘楼前にある案内板によると、

大梵鐘
延宝元年(1673年)品川御殿山で椎名伊予守のよって鋳造されたもので、高さ一丈(約3m)、重さ四千貫(約15t)の大梵鐘。時の将軍家綱(四代)の命により、奥方のかんざいなど多くの寄附を集めて江戸で初めて造られた鐘である。

今鳴るは 芝か上野か 浅草か
江戸七分 ほどは聞える 芝の鐘

この大梵鐘は、木更津まで響いたといわれ、江戸庶民に親しまれ、多くの川柳を生んでいる。

とありました。"芝"は増上寺、"上野"は寛永寺、"浅草"は浅草寺を指していて、当時の江戸の時の鐘(時報)であったようです。この頃、増上寺の三門の前に江戸城へ向かう道があり、その向こう側には海辺があり、東京湾の向こう側、千葉県木更津まで鐘の音は伝わったかもしれません。
この増上寺の大殿は、いま改修工事中でブルーのシートで被われ異様な光景です。今年も七夕の飾り付けが行われる境内では、それぞれの願いを込めた色とりどりの短冊を、横倒しにされた笹に括り付ける親子連れの姿が見られ、明日には静かな七夕の夜を迎える事になるでしょう。

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