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2007年10月6日土曜日

最新「薄型テレビ」のオンパレード、「CEATEC JAPAN 2007」

幕張メッセで開催された「CEATEC JAPAN 2007」へ行ってきました。開催規模は今年も過去最大を更新し、出展者数が895社、小間数は3199小間。


会場も昨年は使用しなかった9〜11ホールを含めて幕張メッセ全施設が使われとても一日では回れきれない規模でした。

この展示会で一番華やかだったのは、言うまでもなくホール1〜3に大型ブースを設けたデジタル家電メーカです。

その多くが近未来の最新「薄型テレビ」を展示。大型化、超薄型化、軽量化、高解像度化などで競い合っている様は正に圧巻でした。なかでも特記されるのは、

目玉は一にも二にも「薄型テレビ」

テレビメーカーやパネルメーカーが「薄型化」で狙うのは,フラットパネルディスプレイのテレビの新たな利用シーンの提案であることは一目瞭然。これまでのブラウン管式テレビの置き換えではなく、絵画のように壁に手軽に掛けられるテレビやホワイト・ボードのように簡単に場所を移動できるテレビなどです。このような新たな利用の仕方を具体化することで、更なる「薄型化」は、今の液晶テレビを進化させるもので、情報家電のコアとしての位置を確実にするモノに思えました。

厚さ2cm位の大型液晶テレビが続出

大型テレビで厚さ1.9cmと薄型化を実現し、大きな注目を集めたのが日立。「次世代薄型TV」と銘打った32型液晶テレビの試作機を3台、シアター型の特別ルームに展示していました。部品の配置の工夫やバックライトを薄くしたことによって、厚さを1.9cmまで薄型化することに成功したようです。

「来年三月から厚さ3.7cmの42型液晶テレビを発売する」と宣言し、製品化で先陣を切ったのが日本ビクター。同社の薄型液晶テレビはチューナなども一体化していて厚い部分でも7.2cm。薄型化の決め手は、プロジェクション用スクリーン技術などで培った光の拡散技術やシミュレーション技術を生かして輝度の均一性を確保したこと。

シャープは,この八月に発表したディスプレイ部の厚さ2cmの52型液晶テレビの試作機を展示。同社の薄型液晶テレビもチューナを内蔵している。それにもかかわらず52型という大画面で,最厚部でも2.9cmという薄さは他社を圧倒しています。

10型クラスで有機ELと液晶が薄型化を競い合う

10型クラスの中型では、ソニーが厚さ3mmの有機ELテレビを製品化。20万円の価格で十二月一日から発売予定。「世界初の有機ELテレビ」をうたう製品をブース中央にズラリと並べた。電流を流すと自発光する有機材料を使い、液晶に必要なバックライトやPDPに不可欠な放電空間を不要にしているそうです。これにより従来のディスプレイ・デバイスとは全く違った圧倒的な薄さを実現。
一方、シャープは、最薄部の厚さが2.88mmと薄い12.1型の液晶パネルを展示。バックライト光源にはLEDを採用している。白色LEDをパネル上辺に設置したエッジライト方式。15型程度までは、この方式のまま大型化できるらしい。








これらの「薄型テレビ」は近未来とはいえ、来年には市販されるモノもあり、いつもながら技術革新のスピードが加速されつつある今を実感した展示会でした。

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